専門職を目指すのは

専門職を目指すのは、いろいろな理由が考えられます。 私が思いつく理由としては… まず第一には、十分に技術を習得できれば、リストラや不況に強いことです。 特に医療・福祉関係の専門職であれば、食いっぱぐれることはまずないでしょう。 第二には、普通に企業で働いてみたけれど、どうもこの働き方は自分には向いていないようだ、と思った場合です。 職場との相性が合わないだけなら、転職すればいいことです。 しかし、週四十時間フルタイムプラス残業、お客さんにも上司にも部下にも気を遣い、太鼓持ちだけはやたらとうまくなる。 そんな会社生活にすっかり疲弊してしまい、「自分らしく働ける仕事がしたい…」と思う人もいるでしょう。 第三には、自分の体調や家族の事情など。 体の調子が悪かったり、家族が介護が必要な場合です。 そのような場合でも、専門職によっては在宅で働ける場合があります。 体調が悪くてフルタイムでは働けない、アルバイトでは将来が不安、というときでも、専門職のスキルがあれば、少しずつ仕事をもらって実績を積むことができます。 第四には、弁護士のような社会的地位の高い資格を得て、社会の表舞台で華々しく活躍したい、という場合です。 第五には、とにかくそれが夢で、憧れていたから。 小説家や陶芸家、音楽家やゲームクリエイター、アニメーターなどですね。 一度自分のしたいことを我慢して社会人になったけれど、やっぱり夢を諦めきれずに専門職に挑む人は多いと思います。 私も専門職を目指した一人ですが、いくつかの理由が複合しています。 第五にあげた理由のほかは、一つの理由だけで目指している人はあまりいないかもしれません。 第五の理由に関しては、理屈抜きに、いわばその仕事への愛ゆえに追いかけているわけで、相手が振り向いてくれるまで追いかけ続ける片思いの恋愛みたいなものです。 逆に言えば、もしも望みが叶えば、ほかの理由で専門職を目指すどんな人よりも幸せでしょうね。 一人でも多くの夢を追う方が、「幸せなゴールイン」をすることを願っています。

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